沖電気工業株式会社(社長:篠塚勝正、本社:東京都港区、以下 沖電気)と株式会社沖データ(社長:前野幹彦、本社:東京都港区、以下 沖データ)は、材料を薄膜化し、異種材料間で接合する「エピフィルムボンディング」技術を開発し、世界で初めて実用レベルで量産化に成功させました。
沖データは、これまで自社製ページプリンタの露光光源用にLED(発光ダイオード)アレイを用いた専用LEDヘッドを開発してまいりました。このたび更なる高画質化のための高密度化や省資源化などの目的からLEDを駆動回路に接合するための技術として、新しい技術であるエピフィルムボンディング技術を開発しました。
エピフィルムボンディング技術は、薄膜化した素材を素材間の分子間結合力を用いて接合するもので、実用レベルでの量産化に世界で初めて成功しました。この技術によって、半導体の高密度化や高積層化が容易になり、より高速で省電力のデバイスができるほか、さまざまな複合集積デバイスの開発が可能になります。
沖データは、小型・高速カラーLEDプリンタ「C3400n」に、同技術によって開発された新型LEDヘッドを採用しました。新型LEDヘッドは、従来のLEDヘッドに比べ体積を半減しており、今後出荷が始まるカラーLEDプリンタやモノクロLEDプリンタに順次採用されます。さらに今後、同技術を発展させて、1200dpi以上の高解像度用ヘッドや超小型プリンタ用ヘッドを開発する予定です。
従来のLEDヘッドでは、高解像度化に伴い素子数が増加するとLEDアレイと駆動ICとの接続のための接続パッド及び、接続ワイヤの密度が高くなることから高密度化に限界がありました。この度開発した「エピフィルムボンディング」技術により、薄膜化したLEDアレイと駆動ICを分子間接合によって一体化することで、高密度ワイヤボンディング技術を用いることなく半導体プロセスであるフォトリソグラフィ技術で集積が可能になり、さらなる小型化・高解像度化が可能になりました。また、駆動ICのチップシュリンク、ワイヤボンディング数の大幅削減や実装チップ数の削減、LED材料の最大活用などにより、生産工数や生産材料の削減などによるコスト効率も向上いたしました。
今後沖電気では、半導体集積回路の小型化・省電力化と製造コストの圧縮を目的として、集積回路への本技術の応用も研究していきます。本技術の採用により、異種材料の半導体間の接合および、その素子間の配線接続において半導体リソグラフィ(注1)工程が可能なため、より高密度な複合集積デバイスの製造が可能になります。また、本技術を用いた超小型LEDディスプレイなども研究していきます。
また、本技術は半導体分野以外でも応用が可能であり、研究開発本部を中心にグループ企業にまたがる組織横断的な研究ユニットを立ち上げました。異種材料の接合技術として様々な分野での導入を検討いたします。
なお、本研究は今月の13日から横浜で行われるSSDM 2006(注2)、17日から米国デンバーで行われるNIP22,DF2006(注3)において学会発表します。
――― この件に関するお問い合わせ先 ―――
沖電気工業株式会社 広報部 原 03-3580-8950
株式会社沖データ 広報部 田中、北村 電話 03-5445-6164
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