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連載特別企画

第二回 なぜ印刷物はCMYKのインキを使うのか?


■光と色の三原色


 色には光のように色を混ぜていくと白になる「色光の三原色」と、絵の具などのように色を混ぜていくと黒になる「色料の三原色」があります。

 色光の三原色は、レッド(R)・グリーン(G)・ブルー(B)の三色で、テレビやパソコンのモニタなどのような発光体では、この三原色を使ってさまざまな色を再現しています。
 色料の三原色は、シアン(C)・マゼンタ(M)・イエロー(Y)の三色で、理論上ではこれらの色を合成することで人が光の反射によって認識できるすべての色を再現できるとされています。

 印刷に使用するインキやカラープリンタのトナーやインクにシアン・マゼンタ・イエローの3色が使われているのはこのためで、完全なシアン・イエロー・マゼンタの色を作り出すことができないことと、不純物の混入などによって混ぜ合わせても完全な黒にはならないため、ブラック(K)を追加したC・M・Y・Kの4色が使われて印刷されています。なお、ブラックをKで表記するのは、Blackの頭文字ではRGBのBlueと間違えてしまうためBlackのKという説やKuroのKなどの説もありますが、CMYの3色では再現できない部分にブラックのインキを使って印刷の再現性を向上させることから「Key(カギ)になる色」ということでKで表記されています。

加法混色

R・G・Bの光を100%強さで混ぜると白になります。R・G・Bの光でさまざまな色を再現することを加法混色といいます。

減法混色

C・M・Yの三色を100%の濃度で混ぜると黒になります。C・M・Yを使ってさまざまな色を再現することを減法混色といいます。


 例えば、色光の三原色であるレッドの光とグリーンの光を混ぜるとイエローの光を作り出すことができます。このとき、光量が少なければ鮮やかさがなく暗いイエローになりますし、多ければ鮮やかで明るい黄色になります。このように、テレビやパソコンのモニタでは光の量を調節することで、さまざまな色味(色相)、鮮やかさ(彩度)、明るさ(明度)を持つ色を作り出しています。
 では、印刷物はどのようにして決められたサイズの中でシアン・マゼンタ・イエロー・ブラックの4色だけでさまざまな色を再現しているのでしょうか。


光量の少ない(明度の低い)レッドとグリーンの光を混ぜると、彩度と明度が低いイエローになります。

光量の少ない(明度の低い)レッドとグリーンの光を混ぜると、彩度と明度が低いイエローになります。

光量の多い(明度の高い)レッドとグリーンの光を混ぜると、彩度と明度が高いイエローになります。

光量の多い(明度の高い)レッドとグリーンの光を混ぜると、彩度と明度が高いイエローになります。


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